第7回家庭教育講座
「PTAの憂鬱を改善して楽しく活動する10のコツ」

日時:2025年12月1日

講師:フリーライター・エディター 長島ともこ氏

ご参加いただいた保護者の方からいただいた感想を掲載します。


4年生保護者

12月1日、『他の学校どうしてる?PTAの「憂鬱」を改善して楽しく活動する10のコツ』について、お話を伺いました。
PTA活動はやりたい人が楽しくやるのが理想ということと、そのための進め方のお話でした。

参加者は保護者10名程度と講師と区職員3〜4名でした。保護者のうちかなりの割合が一家庭一役からの参加ということになるかと思います。
講演会の一家庭一役はなくしてもよいのではないかと思いました。
ただ、根津小学校の講演会参加の一家庭一役を廃止すると、一家庭一役自体の維持も難しくなると思われ、連鎖的に、一家庭一役によって支えられていたもちつき大会、どじょうつかみ大会など地域の行事も廃止の方向に進むのではないかと思います。
現在、勇気をもって声をあげる人がいないだけで、大多数の人がPTA一家庭一役をやりたくない、そのためなら地域行事の廃止もやむを得ないと思っているのではないかと思われます。
仕事などで余裕がなく、そのような考えを持つ保護者が増加していることを感じさせられる講演会でした。(話が講演会の感想から脱線してすみません。)


4年生保護者

◯内容
1、なぜPTAは「憂鬱」なのか。その理由
2、令和のPTA最新事情と傾向
3.PTAの憂鬱を改善するために必要なこと
4.憂鬱を改善して楽しく活動するPTA〜事例紹介〜
5.PTAで宝探しをしよう!PTAの今を楽しもう!

講師の先生は実際にのべ18年間PTA活動に関わった経験などを活かし、「PTA・保護者組織を考える会」を設立され、そこで相談された実際の事例を使いながらの講演でした。

◯感想
10年前、現在高校生の第一子が根津小に入学した時は、PTA加入はほぼ強制、一家庭一役が義務として課せられており、児童数が少ない小規模校なので仕方ないかなと思う一方で、未就学の弟妹を抱えてできる一役は限られており、結構負担が大きかった記憶があります。コロナを経て、PTA活動にも大きな変化があり、現在はPTAの役員さんの男性の割合も増えて、働きながらPTAの役員をされる方が増えてきて、PTA関連の集まりが土曜日になったり、一役も運動会の受付を外部のボランティアに委託したり、広報をペーパーレス化したりより効率的に変化してきたと思います。
PTAの加入も任意加入になり、一家庭一役の義務も「ボランティア制」にし、人が集まらなければ行事をやらない、少ない人数でも実施できるよう規模を小さくするなど臨機応変に対応していく事例などを聞き、地域と繋がりの強い根津小の場合、ボランティア制にして人が集まらなかった場合、どじょうつかみは餅つきはどうなるのかな?と思いました。
共働き家庭が多い今の時代、家のことで精一杯でPTA活動にまで参加してられないと思う保護者の方が多いようですが、どじょうつかみや餅つき、夏祭りなどは子供たちがとても楽しみにしている行事でもあるので、我が子の笑顔を見るためにも行事を存続していくために効率的に協力していける体制ができればいいなと思いました。

私は平日講演会の一役をやって、初めて家庭教育講座を受けました。
今までは下の子が常に誰かしらいたこともあり、わざわざ自分で調べて下の子を連れて講演会に行く気力がなかったのですが、今回いろんなジャンルの家庭教育講座の中から選んで受けることができて、とても勉強になりました。


2年生保護者

「他の学校どうしてる? PTAの憂鬱を改善して楽しく活動する10のコツ」に参加しました。

従来のPTAと令和のPTA事情を比較しながら、今後の活動で楽しく参加するようにするコツを、講演者の関わった事例を交えて話してくださいました。

これまでの強制参加から、やりたい人が気軽に楽しく関わるPTAにするためには、
・ボランティア制など運営の多様化
・オンラインと対面の使い分け
・業務の外部委託
・一度解散して活動を見直す
などの工夫が必要との指摘に深く頷かされました。

講演者の関わったPTAの方々もそうですが、根津の保護者の方々も熱意ある人が多いように見えます。
ですが、活動内容や組織を変えたいとき、その第一声をどうやって挙げたらいいのか、どうやって根回しして、どのように改革を続けていくのか、そこのロードマップが見えてこなかったように思います。
このままでは、「子どものための活動は楽しい!とにかくやってみて」という意見の人と、「忙しくてPTAまでできない、関わりたくない」という人の間で平行線が続くだけのような気がしました。

根津小学校PTAも、様々な改革があって昔に比べてだいぶ参加しやすい形態に変わってきたと思います。しかし、風通しのよいPTAは、常にアップデートし続けているものだ、という講演者の指摘通り、根津小も時に応じて変わり続けなくてはいけないな、とも感じました。
まだ学級委員の責務は重いですし、一人一役のプレッシャーは毎年あります。根津っ子が楽しい学校生活を送る手助けをするだけでなく、保護者も楽しく参加する工夫がまだ必要なのでは…との思いを強くしました。


4年生保護者

PTAは、任意加入や解散の増加等の転換期を迎えていますが、今回の講演にはこの転換期を乗り越えるための多くのヒントがあり、保護者と学校、地域がより良い関係を築くための機会となると感じました。
ポンイント①参加しやすい体制づくり
例)多様化する家庭環境への配慮として、時間的な配慮があげられます。オンラインでのPTA総会や、会合が平日ではなく学校行事の後や休日開催に変わったことなど。PTAの会合だけのために学校へ足を運ぶことはハードルが高いですが、学校行事の後や平日の夜のオンラインでの会合であれば比較的参加しやすいと思います。
ポンイン②非加入の保護者の子供に不利益な扱いはしない
例)PTA会費を『会費』と称せず、『支援金』とする。これにより、加入費加入の分断を防ぎ、非加入の保護者の子に不利益な扱いが生じないようにする。本来、PTA活動は、その学校に通う全ての子どもが対象であり、加入者(会員)限定のサービスではありません。
ポイント③PTA活動の適正化を図り、無駄を削ぐことにより、本当に必要な活動に注力できるようになる。
例)活動の一部を外部委託する。運動会のパトロールや、地域の安全マップ作りなど、プロに任せることにより、保護者の負担軽減、業務の質の向上などが図れると感じました。

学校と子供、家庭、地域を繋ぐハブ的な組織であるあるPTAは、やはり必要であると思いますが、時代に応じた体制の変化がないと存続は危ぶまれます。
前例踏襲ではなく、やりにくいこと時代にそぐわない事は変えていく必要があると思いました。